競争馬の体力を決める”料”的遺伝数値

テシオ理論
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競争馬の体力を決める”料”的遺伝数値













体力を決める”料”的遺伝数値



✓ 太陽のサイクルから種牡馬が仔に伝える”形”の遺伝

競争馬の体力を決める”料”的遺伝数値

✓ 牝馬からの遺伝で運動神経を使える、”質”の遺伝力

✓ 闘争本能や知的要素など内面的な”相”の遺伝



遺伝は、種牡馬だけではありません。


やはり種牡馬だ、
そんな思いが、一度は頭をよぎったことはあるのではないでしょうか?

私は、ファミコン版のダビスタでウマの世界にのめり込み、
血統の重要性を知りました。

ゲームの世界は牝系からの血統は薄く、どちらかというと種牡馬が重要です。
しかし、実際の競走馬は違いました。


牝系が重要なのです。
そんなの牝系の遺伝、重要性を知った経験からも、


牝馬からの遺伝をみなさんに知ってもらいたい!と思っています。

この記事では、

✓ 牝系から遺伝される”料”とは?

について、お話していきます。


ヒトもウマも、所詮、男は一代かぎり、
子孫を反映・活躍させるうえでは、母や歴代の牝系が重要です。

この記事を参考に、体力計算をしてみましょう。

競走馬はトレーニングに耐えられる体力が必要


競争馬が、出走するレースで早く走るためには次の3つが必要です。

✓ ハードな調教・トレーニング

✓ 闘争心

✓ 距離適性


なかでも、調教師や外厩施設がどんなに優秀な戦略をとったとしても、ハードな調教やトレーニングができないと、好走どころか、まず走れないでしょう。


その調教やトレーニングを行ううえで、大切なものがあります。
それは、体力です。
調教やトレーニングに耐えられるだけの、体力が必要です。


この体力、ヒトでも同じですよね。
中学、高校の学校生活、体力がなく通学疲れで嫌気をさしたこと、ありませんでしたか?


だからこそ、ウマにも個体ごとに体力があり、この体力は、どこまであるのか知っておく必要があります。


ヒトもウマも、体格、馬体で一定体力の判断がつきます。

といって、身長がやたらと高く、骨格や肉付きが素晴らしい友人がいました。
思春期のわたしは、うらやましいかったです。
ただ、すぐに疲れたとか、病弱で学校に来ないことが多々ありました。みなさんの周りでも、そんな人はいませんでしたか?


例からもわかるとおり馬体や体格から、体力の有無を判断することは、相当難しいかもしれないです。


いや、ヒトとは違いウマの方が、もっと極端かもしれません。
毛つやがピカピカ
馬体のバランスが素晴らしく
理想な馬体をしたウマが、未勝利で終わったこと、たくさんみてきたからね。


パドックでこれはと思ったウマの、はずれ馬券をたくさん持っているので。



牝系から遺伝する”料”的遺伝数値


ミトコンドリアDNA、聞いたことはありますでしょうか?


最新の研究結果だと、ミトコンドリアDNAの機能は、身体エネルギーに直結します。

✓ 身体的な活動量

✓ 内臓の働き

✓ 身体の酵素を作り


これらは、ミトコンドリアDNAがもたらしているというものです。

その大切なミトコンドリアDNA、なんと、母親からしか遺伝されないDNAです。


研究論文からだと、父親のミトコンドリアDNA、受胎時に破壊・削除されるとのこと。


ミトコンドリアDNA、ゲノムの2000年代に研究されました。

現在から100年前、テシオ氏が体力について、ゲノムに近いものを研究していたということです。



テシオ氏は、牝系から伝えられる遺伝、それを料と質で表しています。


“料”とは、そのウマがもっているベースの体力です。
受胎時の卵子の活性が決定します。


中島氏の言葉を借りると、
受胎時の卵子の活力は、一生を通じてウマの細胞の活性、つまり体力が決定するのです。


どうでしょうか?
まさに「遺伝情報の全体・総体」ゲノムですね。


牝馬の場合は、遺伝され続けます。


ようは、代々の牝馬(4代前の母から母まで)の卵子の活性値の総和となります。
これが、“料”的遺伝数値です。


その体力を、”料”的遺伝数値を確認していきましょう。



“料”的遺伝数値の計算


早速、料的遺伝数値について述べます。


料的遺伝数値(式1)

= D(仔が受胎したときの母の卵子の活性値)

+ A(母が受胎したときの二代前の母の卵子の活性値)

+ B(二代前の母が受胎したときの三代前の母の卵子の活性値)

+ C(三代前の母が受胎したときの四代前の母の卵子の活性値)


活性値の計算式(式2)

✓ 仔の誕生日(年) - 先代母の誕生日(年) - 1

✓ 活性値は0~8まで。9以上となった場合は、9から1としてカウント

(簡単な、ドルメロ師匠の計算式)


式1、式2について、2021年の桜花賞を勝利した、白毛のソダシを使って確認していきましょう。


ソダシ:生年月日2018年3月8日
クロフネ
( 1998 )
フレンチデピュティ
( 1992 )
Deputy Minister
( 1979 )
Vice Regent
( 1967 )
Northern Dancer
Victoria Regina
Mint Copy
( 1970 )
Bunty’s Flight
Shakney
Mitterand
( 1981 )
Hold Your Peace
( 1969 )
Speak John
Blue Moon
Laredo Lass
( 1971 )
Bold Ruler
Fortunate Isle
ブルーアヴェニュー
( 1990 )
Classic Go Go
( 1978 )
Pago Pago
( 1960 )
Matrice
Pompilia
Classic Perfection
( 1972 )
Never Bend
Mira Femme
Eliza Blue
( 1983 )
Icecapade
( 1969 )
Nearctic
Shenanigans
コレラ
( 1978 )
Roberto
Catania
ブチコ
( 2012 )
キングカメハメハ
( 2001 )
Kingmambo
( 1990 )
Mr. Prospector
( 1970 )
Raise a Native
Gold Digger
Miesque
( 1984 )
Nureyev
Pasadoble
マンファス
( 1991 )
ラストタイクーン
( 1983 )
トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird
( 1983 )
Blakeney
The Dancer
シラユキヒメ
( 1996 )
サンデーサイレンス
( 1986 )
Halo
( 1969 )
Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well
( 1975 )
Understanding
Mountain Flower
ウェイブウインド
( 1991 )
Topsider
( 1974 )
Northern Dancer
Drumtop
Storm and Sunshine
( 1983 )
Star de Naskra
Sea Drone


料的遺伝数値

✓ ソダシ(2018) - ブチコ(2012)-1=5

✓ ブチコ(2012) - シラユキヒメ(1996)-1=7

✓ シラユキヒメ(1996) - ウェイブウインド(1991)-1=4

✓ ウェイブウインド(1991) - Storm and Sunshine(1983)-1=7

✓ (5+7+4+7)÷32×100=71.8


ソダシ、100点を満点にすると71点です。


これは、相当高い数値になります。
白毛でかわいいだけでなく、調教・トレーニングに耐えられるだけの体力があったといえます。


料的遺伝数値によって
そのウマが持っている体力(基礎体力)を、見ることができるのです。



活躍馬がほしいなら、体力は必要です


牝系から伝えられる遺伝
“料”についてをお話しました。


競走馬は、
負荷の高い調教、トレーニングを行い
レースに挑みます。
その前提には、母系から遺伝された体力が必要です。


また、レース間隔にも
“料”・体力が必要です。
中1週でレースを使う場合、上位着順・好走させるには
強靭な体力が必要だからです。


体力の有無については、計算式でもとめてみてください。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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